本訪問は長崎大学熱帯医学研究所ケニア拠点、齊藤信夫准教授・彦根麻由助教が進める共同研究「ケニアにおける非結核性抗酸菌症(NTM症)の疫学的実態解明」の一環である。
慶應義塾大学医学部 感染症学教室 八木先生、高橋先生 共同研究に向けたケニア拠点訪問 – NUITM-KEMRI Project

長崎大学熱帯医学研究所
ケニアプロジェクト拠点
彦根助教, 高橋研究員, 八木医師, 齋藤准教授
今回のケニア訪問では、ケニア拠点の施設見学に加え、今後の共同研究の具体的な進め方に関する詳細な打合せを行った。また、ムバガディ郡病院やケニヤッタ国立病院を訪問し、ケニアの医療現場を直接見聞するとともに、研究における対象患者の選定方法、インフォームドコンセント取得の流れ、検体収集プロセスについて理解を深めることができた。
さらに、ナイロビからヴィクトリア湖畔のキスムへ移動し、ケニア中央医学研究所(KEMRI)キスム抗酸菌部を訪問した。ケニア西部地域におけるNTM陽性検体を収集し研究を進めているAlbert Okumu 氏とも活発な意見交換を行い、今後の共同研究の具体化に向けて大変有意義な機会となった。

ムガバディ郡病院


KEMRI キスムにて
Albert先生との今後の研究打ち合わせ

KEMRI キスムにて
Albert先生他 結核グループと集合写真
今回のケニア拠点訪問では、ナイロビ市内の医療施設や研究機関に加え、ヴィクトリア湖畔キスムのKEMRI抗酸菌部も視察し、ケニア国内でのNTM症研究を取り巻く環境や課題を多角的に理解することができた。Albert Okumu 氏をはじめとする研究者とのディスカッションは非常に刺激的であり、検体収集プロセスや研究連携の方向性について具体的な議論が進んだ。
今回の訪問で得た知見は、今後の共同研究を着実に前進させる礎となり、ケニアにおけるNTM症の疫学的実態解明に向けた取り組みをさらに加速させると確信している。
この貴重な機会をご提供いただいた長崎大学熱帯医学研究所ケニア拠点の齊藤信夫准教授、彦根麻由助教に深く感謝申し上げます。