研究テーマ

5.新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のウイルス学的研究

研究概要

新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）は2019年の発生以来、次々と出現する変異株による感染の波が繰り返されています。バイオセーフティレベル(BSL)3実験室を活用して、ウイルス学的な観点から、以下の課題に取り組んでいます。

（１）新規消毒薬の新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）に対する不活化効果の検証
候補となる消毒剤のSARS-CoV-2に対する不活化効果を試験管内で評価します。

（２）SARS-CoV-2の病態解析に関する研究
ワクチン接種者の血清中の中和抗体の推移からワクチンの効果の推定を試みます。また、各種細胞におけるウイルスの増殖能を指標にSARS-CoV-2の病態解析を試みます。

主な研究成果

  1. Yokoyama T, Nishimura T, Uwamino Y, Kosaki K, Furusaki K, Onishi R, Onodera T, Haritani M, Sugiura K, Kirisawa R, Hasegawa N. (2021) Virucidal Effect of the Mesoscopic Structure of CAC-717 on Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus-2. Microorganisms, 9: 2096.
  2. UwaminoY, Yokoyama T, Nishimura T, Sato Y, Wakui M, Kosaki K, Hasegawa N, Murata M. (2022) The effect of the E484K mutation of SARS-CoV-2 on the neutralising activity of antibodies from BNT162b2 vaccinated individuals. Vaccine, 40:1928-1931.

研究テーマ一覧へ戻る