研究テーマ

11.肺非結核性抗酸菌症、気管支拡張症の末梢気道病変に着目した病態解明

研究概要

肺非結核性抗酸菌症は胸部CT画像において大部分が気管支拡張病変を示しますが、「なぜ気管支が拡張するのか」は明らかではありません。近年、気道では鼻腔を含む上気道、軟骨や粘液腺のある中枢気道とこれらのない末梢気道で性質が異なることが注目されています。本研究では肺非結核性抗酸菌症、気管支拡張症の外科切除肺を分子生物学的指標とともに病理学的に評価し、様々な気道部位由来のヒト初代気道上皮細胞培養における遺伝子編集による検討も合わせ、病態解明を目指します。最近では、空間的トランスクリプトームやシングルセルRNA解析などの手法を取り入れています。さらに、これらの結果は健常および疾患患者由来の臨床検体も合わせて評価することで最終的には臨床応用を目的とします。
(北里大学薬学部生体制御学 朝倉 崇徳、慶應義塾大学医学部呼吸器内科、ノースカロライナ大学チャペルヒル校との共同研究)

主な研究成果

現在論文投稿準備中、受理次第掲載予定。